プロジェクトの説明

これまでの薬の飲み忘れを軽減する装置は、薬を飲まなければならないという命令的な考え方で作られたものです。
そのため時刻を決めて発報し、患者さんに薬を飲む時間を強制するという、薬を飲み忘れないようにする方法です。
『薬タイマー』は、薬の飲み忘れを知らせるという観点から造られました。
まず、薬の飲み忘れの行動に着目すると、薬の飲み忘れの多くは、常習化した服薬の行動に対して、服薬時に面白いTVに夢中になるなどの気が削がれることで、服薬しなかった事自体を勝手に服薬したと勘違いし、介護者に注意されるも気にしないことがあります。
このことから、患者本人が服薬を知るという以外に、介護者も服薬したかどうかを知るということが薬の飲み忘れを防止する重要な要素となります。
また薬の時間的な効き目の観点で、朝食であれば午前10時の間食までの時間、昼食であれば午後3時の間食までの時間が服薬をしなければいけない時間になり、この時間以後の服薬は次の服薬によって効き目が強すぎることもあり禁止されています。
従って、服薬をしなければいけない時間より一定時間、患者本人、および、介護者が服薬をしていないことを知ればよいということになります。
『薬タイマー』は、常に点滅しているLEDを押しボタンスイッチを押すことで時限回路部により一定時間オフにします。 このことで時間設定などの複雑な仕組みではなく一定の時間を計る簡単な時限回路で済ますことができます。
LEDが点滅している意味は、服薬前であれば食事前と認識でき、食事後に点滅している意味は服薬していないと患者本人か、あるいは、介護者に認識されます。
『薬タイマー』のルールは、服薬したときに押しボタンスイッチを押す操作で、押すときにLEDが点滅していて、押したら点滅が止まることで確認できます。
『薬タイマー』は、時間設定によって服薬時間を予め決める方法ではなく、服薬をしなければならない一定時間、服薬したらLEDが点滅していない状態を作りだすという点がこれまでの薬の飲み忘れを防止する機械と違う観点から造られています。

『薬タイマー』使用中、食事前であればLEDが点滅していれば、これから食事の時間の前と思い、食事後に点滅していれば服薬していないと認識でき、食事を起点とした前後関係の認識から全く違和感なく使えます。
服薬をしなければならない時間を知らせるよりも、多少食事の時間がずれても問題なく使え、柔軟性に富んだ方法と言えます





ルール


  1. 服用したときに押しボタンスイッチを押すこと。
  2. 食事の前の点滅は、食事の前と知ること。
  3. 食事の後の点滅は、服用していないと知ること。

用法

※ピルケースがある場合も、説明のとおり本人が飲んだと思い込んで
飲み忘れることがあるのですが、『薬タイマー』がお知らせします。
ピルケースがない場合ももちろん効果があります。
このようなビルケースと併用すると、服用したかどうかがすぐに分かります。
ピルケースと一緒にしておきます。
ルールは、『飲んだら押す』、食後の点滅は『薬をまだ飲んでいない』です。
家族も分かるように見やすい場所に『薬タイマー』を置きます。
家族からの指摘も薬の飲み忘れを軽減します。
これは携帯アプリのアラームでは、できない芸当ですし、この周りも分かるということが大事なことです。



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一区切り

マイコンは、PIC10F200というプログラム255バイトの最小の構成です。 電源を入れるだけで動く薬タイマーとしては、目的を達していると思います。 次は上位機種による、発報パターンの変更機能,自由に色を選ぶ機能などを追加しようと思います。